カンラン
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2002年02月15日(金) |
19:03, 街ノ片隅デ。 |
アリに出くわす。 仕事帰り,並木道を入ったところの残飯置き場にて。
たいそうご機嫌なご様子で‘アリにとっては壮大なストーリー’を勝手に話し出したので, 仕方なく少し離れて腰をおろし,耳をかたむけてみる。
どうやら妻子持ちらしい。 それでもまだ余裕があるとのことで、私にファミリー参入を持ちかけてきた。 私はてっきり, アリというものは女王アリのためにあくせく働くものだと思っていたので, 驚くための時間を少々もらって, その後丁重に辞退する旨を申し伝えた。
そんな私の態度についてさんざん毒づいた挙句, 「相撲取りは好きではないか?」と聞いてきた。 思いのほか柔らかくておいしいらしい。 胸がむかむかしてきたので,それも丁重にお断りしたところ, 「そんな態度では寒い時期,のたれ死にするぞ。」と脅された。
アリは西の方に住まいをかまえているらしく, 一人では心もとないと言うので途中まで一緒に帰った。 アリは,みちみち食糧を求めて右に左に寄り道をするので, 家にたどり着くまで相当な時間を要した。
勘弁して欲しい。
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