童話の青ひげをモチーフにしていますが、時代も場所も特定できない超越的な物語世界です。 冒頭からSLEEP AWAYのアレンジかな? SUGIちゃんの音楽が劇場を包みます。そして、公爵のバイオリン演奏。 う、麗しい・・・ グローブ座は小さい劇場なので、一番後ろの列でしたがSUGIちゃんがよく見える。こんな距離なんて贅沢だわー。 公爵はオペラ座の怪人やトートのように、姿を見せる回数は少ないけれど城のすべてを支配していて、どこにでもいる。 公爵の「意思」の中にいる。 音楽はその感じを出すのにぴったりのSUGIZO節でした。 サントラ欲しかったんですが、先行予約劇場でできたのに気付かなかった・・・がくり。
それはさておき、「本質的に演劇」な作品だと思います。 舞台とは異空間であること、役者の声と体だけがリアルであること、を重視しているな、という印象。 「7つの大罪」は台詞量が多く、結構理屈っぽい(悪い言い方をすればw)ので、セリフ回しのうまい人じゃないとこなせないですねえ。 観ていて、スティーブ・バートンとかの海外ストプレに似てるなーと。 日本のドメスティックな感じがほとんどない。 英訳して海外でも通用するんじゃないかな?と思いました。 ヴェルレーヌの詩にSUGIちゃんの音楽がつくなんて素晴らしい!とか、「実存かもしれない」っていう言い回し笑っちゃうよ、とか、たぶんそういう細かい楽しみ方のできる人向けの作品かなあとは思いますけども、それを抜きにしても、舞台美術や演出、耽美だけど洗練されていて、水さんの凛とした佇まいがぴったりでした。 まあSUGIちゃん、どうしても他と比べると演技がアレですが、でも去年のじぇ(自主規制) 最期の階段のシーンは意外にと言うと失礼だけど(汗)とてもよかったです。ちょっとぐっときましたね。 東京再演して欲しいです。それかDVDで。 久し振りにパンフを買ってしまいました。
そして、「私を愛することができるか? 何があってもか?」「私を救ってくれ」「私はお前の羊だ」という公爵様のセリフがJ杉にしか変換されない私の脳。
たまアリDVDも来ました〜おいしいシーンがいっぱい〜ひゃっはー
【メンバーインタビューで思ったこと】 LUNA SEAは何よりも「LUNA SEAにしかできないこと」を大事にするバンドだし、「そういうもの」として存在し続けるのでなければREBOOTの意味がないだろう。 そういう「孤高」の態度は「傲慢」と解釈もされるだろうし、実際、もはや万人受けする曲は作らないだろうけれど、素直に心を開いて音と向き合えば彼らを理解できるはずだと私は思っている。 してくれとは言わないが(笑) ギザギザハートの〜♪
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