仕事が始まってからはなかなか本を読む時間が取れず、ああこうして本の売り上げは落ちていくのだなあなどと和歌の現代語訳のような心境でしたが、夏休みに入ってようやくここ数年のニートモードに戻りまして(笑)何冊か読了。言うまでもなく全部文庫。 根がジャック・イン・ザ・ヘヴンなので(森博嗣風)はやっている本をはやっているときには読みたくないのである。 あ、でも「アヤツジユキト」単行本2冊はちょっと欲しかったな。 早瀬にとって「初恋の人」みたいな存在なのである。 アヤツジさんは。
●「目白雑録」金井美恵子 悪文なのか名文なのかよくわからないが、とにかく悪口が得意なのはよくわかる(笑) 詩人というのは意地が悪くなければできない職業(?)である。
●「人生を救え!」町田康+いしいしんじ 電車の中で思わず吹き出したマチダ節人生相談。 いしいしんじとの対談は取り留めないが、詩人らしい感性と偏屈さがあちこちに埋まっていて、素敵な寄り道という感じ。珈琲でも飲みながらのんびり読むといいかも(余計なお世話)。 その際、ス●バのキャラメルなんとかとかのしゃらくさいものにしないように(更に余計)。 30を生き延びて大人になった中也さんはきっとこういう人になったであろう。 殴ったとか殴られたとかどうでもいい。イェイ。
●MORI LOG ACADEMY6 なんかこうしてみると全部エッセイだなあ。 最近森先生も丸くなったなあ、と感じる。「自由」を手にしたからだろう。 久し振りに受験生の頃の予備校の街に行って、景色をぼんやり眺めながら、「汚れたな私も・・・」と考えた。 別にネガティブなニュアンスではない。 汚れることを受け入れなければ、逆に今頃こうして生きていたかどうか怪しい。 でもたまに、森先生の文章に触れて思い出す。 尖っていた精神。弱くて未熟だったけど、確かに今よりは鋭い何かを持っていた。 ときどき、それを目覚めさせたくなることがあるが、「やめとけよ」ともう一人の私がすぐに宥める。 もうこの年になると「本当の自分」なんてものに興味はない。 他の人に見える私だけが私だ。 「強い女性」と思われることもあるし、「本当はそんなに強くない」と思われることもある。 どちらだろう? 多分どちらも正しい。 どちらだっていい。その人が見たいように見ればいいと思う。 私自身の評価では「弱い女性」なんだけどね(苦笑)
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