| 2006年09月20日(水) |
オペラ座の怪人(K・マクマラン) |
ネット書店で買い物していて、つい魔が差してこれを買いました。 その感想です。
ルルーの原作を時系列に沿って(つまりエリックの生い立ちから)配列し直し、エリックの一人称にして、ごちゃごちゃした余計な登場人物は全部削って(笑)スッキリ要約、という感じです。 何しろ小学生高学年向けなので文章がスカスカしてるのはともかくとしても、結構原作に忠実にまとめていると思います。 ただ、お子様向けのためかエリックがさくさく人殺しをするところが削除されており(ブケーも出てこない)、シャンデリア落下で死人は出るものの、クリスチーヌ(になっています)が「あの人が怖い」という理由付けがちょーっと希薄かなと。なんか、えらい現実的な女に見えます。 そんなクリスチーヌがラウルのために嘘をついているのに、「愛されている」と信じてしまうエリックが哀れです。この人、心は幼児のままなんだな、という感じです。 ラスト近く、クリスチーヌにキスをして感激のあまり泣いているエリックに
「エリック、ずいぶんと、つらい思いをしていたのね」
すごい上から目線。 確かにこの関係性では、恋愛は成立しません。 でもラストは、意外と優しい感じです。悪くないです。 いかにも80年代なアニメ絵の挿絵が気にならなければ、一見の価値ありかと。
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