| 2005年01月17日(月) |
「100パーセントの闘争心」と「人生、負け勝ち」 |
前者(吉井妙子/文藝春秋・以下100%)はワールドカップからアテネまでの全日本女子を選手側からの目線で見たルホ゜であり、後者(幻冬舎・以下負け勝ち)は柳本監督の言葉で綴られたいわば指導者哲学の本である。OQTで目覚ましい活躍を見せた彼女達が、欧州遠征、WGと苦戦しアテネでは最後の中国戦を除いて不完全燃焼だったのが私にはどうにも釈然としなくて、「100%」を読んだときに大体の答えは書かれていたのものの、監督自身の考えも知りたいと思った。「負け勝ち」は直接そのことに触れる箇所が少なく、やはり推測の域を出ないのだけれども、私には、OQT後の晶ちゃんの「一度チームをガタガタにする」という作戦が失敗だったのだろうと思えた。 五輪前の「すぽると」で、他のゲストが希望と景気付けをこめて1位、3位と順位予想する中ヨーコ・ゼッターランド氏だけは「5位」と書いていて、さすがに冷静というかアンタ冷静すぎだろ、と思ったものだがそれはともかく、つまり実力的に見て必ずしも不相応な結果ではなかったということではあるにしても、もしOQT後の作戦が違っていたら、とつい考えてしまうのだ。 両方を読むと、晶ちゃんは問題点を「オリンピックまではよくチーム内でけんかをしていたのに、アテネ入りしたら変にまとまってしまった」ところにあると思っている(少なくともそう解釈できる書き方をしている)のに対し、「100%」によれば選手達はそもそも欧州遠征あたりからストレスを感じ始め、監督と食い違いを起こしていたようで、「負け勝ち」の「選手とのあつれきはなかった」という文章と明らかに矛盾している。「あつれきがない」というのは誇張だろう。でなければ、問題を問題と認識できなかったということだ。何故そうなったかは私にはわからないし、今更追求しても仕方ないだろうとも思う。それだけが問題じゃなかったようではあるし。 しかし、まだ柳本ジャパンは続く。これからどうするのか。頑張ってくれ、晶ちゃん。
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