| 2005年01月08日(土) |
判定戦隊ラインズマン |
●真奈美さん(仮名・21歳)の証言 ――それはデパートの洋服売り場で試着をしていたときのことです。私は緑のジャケットを買おうかどうしようか、迷っていました。というのも、デザインはとてもオシャレで気に入ったのですが、緑色はあんまり好きな色じゃなかったので今まで着たことがなかったからです。 「どーしよー・・・やっぱり似合わないかなあ」 店員はしきりに「すっごくお似合いですよ〜」と褒めまくり買わせようとしていましたが、私は踏み切れずにいました。 そのときです。 ピーッ! 紺のジャージを着た人が、高くホイッスルを吹き旗を鋭く振り下ろしました。 イン。 インの判定です。 「まさかこれが・・・判定戦隊ラインズマン?!」 世のどっちつかずを鮮やかに解決するという伝説の存在。噂には聞いていましたが、まさか私の前に現れるなんて! 私はもう迷いませんでした。 「これ、下さい」 その後、緑のジャケットで憧れの彼に告白したらOKをもらえました。ありがとう、判定戦隊ラインズマン! ●有希子さん(仮名・37歳)の証言 ――私の夫は酒癖が悪くギャンブルが好きで、給料の大半をそれに使ってしまう人でした。別れた方がいいのかとも思いましたが、子供のことを考えると父親がいた方がいいだろう、と思い我慢していました。しかしある日、サラ金の借金取りが来るに及んで遂に私が「離婚する!」と叫ぶと、夫は「俺を捨てないでくれ!」と泣きついてきました。 私は迷いました。一応は恋愛結婚でしたから、ここでこの人を見捨てていいものか・・・。 そのときです。 ピーッ! どこからともなく現れたジャージ姿の人が、高々と旗を上げました。 アウト。 アウトの判定です。 「決めたわ、離婚よ!」 今は子供を母に見てもらいながら仕事をしています。忙しいけど平和な毎日です。 ありがとう、判定戦隊ラインズマン。
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