早瀬の呟き日記

2003年03月21日(金) 開戦

人情として戦争には反対だけれど、「市民が巻き添えになるから戦争には反対です」と単純明快に言い切れもしないのは、91年湾岸戦争後、フセイン政権打倒を目指したクルド人やシーア派イスラム教徒の反政府蜂起を鎮圧(つまり虐殺)した大統領が相手だからでもあるし、そのときにはまるで他人事という顔をしていたくせにアメリカのやることとなると賛成にしろ反対にしろ興味津々、つまりはアメリカ様の方しか向いてないのさ日本人は、と言われても仕方ない自分を知っているからでもあるし、イラク国内で政府が国民を虐殺するのは放っておくしかないが、よその国(この場合アメリカ)がしゃしゃり出てくるのは内政干渉であろう、と思う一方で、90年代を通じて経済制裁なんていう政権自体には何のダメージも与えない方法で、結果的にイラク国内での民主化運動の担い手を国外逃亡へと押しやってしまったアメリカの責任はどうなるのよ?という気もするからなのだった。そもそも、1980年からのイラン・イラク戦争のときにはフセイン政権に肩入れして資金援助もしたアメリカだ。(アフガンのアルカイダだってそうなんだが) 中東の戦後史をちらっと見ただけで、内政干渉とか言ってられないぐらいに先進諸国との関係が入り組んでいるのがわかる。ある意味元凶とも言えるイギリス(フランスもだけど)が、アメリカとつるんでイラク攻撃に熱心なのはもしかして昔のことを引っ張り出されたくないからか?と勘繰りたくなるし、フランスだって別に人道的な立場からアメリカの武力行使に反対した訳じゃなかろう。だって、ジャック・シラクだぜ。ばりばりのタカ派だぜ。まあどんな不純な動機であれ、反戦は反戦だけど。
さて、我らが日本はアメリカとの同盟関係を尊重するのが国益にかなうと首相は言っていた。しかし、「かつてアメリカに原爆を落とされ占領された国」という認識によって独自の中東外交をすることも出来る訳で、表立っては首相に「アメリカ支持」をタテマエで言わせておいて国民は本音で反戦をアピールする、というのがスマートかなと思う。

日本国憲法第2章第9条
日本国民は、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

私は、日本は資源もなければ食糧自給も満足に出来ないのだから、独自の軍隊を持って戦争することが国益になる国ではないと思っている。
ところで、アメリカの軍事物資(戦闘機のレーダーとか液晶ディスプレイとか)は日本の重化学産業が生産しているらしいが、それじゃ、今回の戦争でいくらか日本経済に見返りがあるってことか?


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琳 [MAIL]