| 2003年03月04日(火) |
「襲撃!異星からの侵入者」 |
デイヴィッド・ファインタック作の「銀河の荒鷲シーフォートシリーズ」(早川SF文庫)最新作。あ、厚い・・・上下巻どっちも600P以上ある・・・。 出れば買っちゃうような面白いシリーズではあるのですが、何しろ私の一番好きなキャラが結構早くに死んでるので、最初はキャラクタを思い出すのに苦労しましたよ・・・。トリヴァーって誰だっけ?とか思った(笑) あ、前作から3年も経ってるじゃん。(←奥付で確認した) どうやら腐女子&腐女子予備軍御用達の「活字倶楽部」にて既に大人気らしいので、とりあえず未読の方は第1作「大いなる旅立ち」を読んで頂くとして、以下ネタバレ入ります。ちなみに、銀英伝で「人死にすぎ!」と感じた方にはオススメできません。ご注意を。 シーフォートシリーズは、主人公ニコラス・シーフォート(ニック)がこれでもかこれでもかというくらいの災難に見舞われ、悩み苦しみ、心身ともに傷つきながらそれらを解決していく物語であり、解説では「成長物語」と形容されているのですが、これは正確ではありません。何故なら、ニックは「成長」などしていないからです。彼は最初から完成されているのであり、どんな困難にぶつかっても自分のやり方を変えはしません。せいぜい、「1度嘘をついた」とかその程度です。彼は彼自身に納得のいくやり方を押し通すことで、国連事務総長にまでなるのです。つまり、サクセスストーリーなのです。普通のサクセスストーリーと違うのは、本人がそれを喜ばずいつまでも苦悩していることでしょうか(笑) 不幸さでは「十二国記」1作目の陽子に勝るとも劣らないのですが、彼女の場合まさに「成長」つまり「自分を変えること」が「王」としての成功の必須条件であったのに対し、ニックは自分を変えようとはしません。 私は正直、ヴァクスの件もあってニックをあまり好きではありません。ランディが椅子で彼をぶん殴ったときには、そりゃーやりたくもなるわな、どうせ死なないだろうけど、と思ったくらいです。(まあ、「俺は宇宙を手に入れる」とか何とか言う小僧よりは好きですけどね) だからランディが(いつものパターンで)ニックらぶらぶになっちゃった下巻は、ちょっと退屈でした。 フィリップ・タイアがああいう形で再登場(?)するとは、予想外でちょっと切なかったですけれども、ホープネーションが舞台で衛星軌道ステーションが出てくるのに誰もヴァクスのことを思い出してくれなかった・・・(泣) ふと気付くと、彼が死んだ年齢になっている早瀬でした。
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