あー昨日よりはいくぶん体調がいいや。明日は授業ないし。よかったよかった。 書店に行ったらハヤカワ書店の文庫フェアをやっていた。SFから海外文学からノンフィクションから、えらく節操なくセレクトしてあったが(笑)欲しかったボリス・ヴィアンの「心臓抜き」があったので購入。その中にアガサ・クリスティの「春にして君を離れ」があったのはちょっと意外だった。これはいわば「隠れた名作」で、あんまり人の口に上る率は高くない。 早瀬は高校1年のときに鴻上尚史の影響で(笑)買ったのだが、当時はさっぱり面白くなく途中で止めてしまった。で、大学に入ってから読み返したら、面白かった。というか、切なかった。特にラストの2行の力は圧巻。今でもこの本は本棚の前の列に入れてある。(つまりいつでも取り出せるようにしてある。奥に何が入れてあったか、最近思い出せなくなった。年を取った証拠だ。たぶんミステリィが殆どだと思うが。) どうでもいいことですが、アニメ版「おにいさまへ・・・」で宮さまが口ずさんでいたシェイクスピアのソネットはこの「春にして君を離れ(Absent in the Spring)」と同じものじゃないかな。 森博嗣氏の「スカイ・クロラ」を読了。もしかして森作品の中で一番好きかも、と思っていたら最新刊「臨機応答・変問自在2」で「今までの中ではトータルに見れば、『スカイ・クロラ』が最高傑作だと自分では思います。」とご本人も言っていた。 本書で印象的だったのは以下の文。
「周りのみんなは理由を沢山用意する。この世は、うんざりするほど理由でいっぱいだ。ゴミのように理由で溢れている。人はみんな理由で濁った水を飲むから、だんだん気持ちまで理由で不透明になる。躰の中に、どんどん理由が沈殿する。 だから、 最後には、自分もゴミになりたくなってしまう。」
これに対して「君の夢 僕の思考」(PHP研究所)では↓のようなコメントがついていた。
●これが「大人になる」「丸くなる」「郷に入りては郷に従え」の意味するところである。いかに戦えるだろうか。幸運を祈る。(P37)
いつも思うけど、森氏の言葉は、心に不純物が溜まったときに読むと、きれいに洗われる感じがしてとても気持ちがいい。
さて、本日の「怪談百物語」は「番長皿屋敷」。青山播磨とお菊のロマンスという筋立ては確か、香取慎吾と藤谷美和子の舞台で見た気がするぞ。そっちの方が面白かった。吹越満は殺陣上手くないし、「北条時宗」のマロ(名前を忘れた。将軍だった)をどーしても思い出すので、お菊があんなにまで好きになるのは違和感あった(笑) てかね、「お斬り下さい」って言うお菊が嫌でたまんなかった(笑) 好きな相手にそんなことさせんなよ。今回はなんか、お菊と青山のロマンスを無理やり成立させてるなあ、という感じでした。
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