Bunkamuraのルネ・マグリット展に行ってきました。アンリ・ルソーやクレー、ダリといった割とイラストっぽい絵が好きで(キース・へリングも割と)、特にマグリットは山高帽のおじさんをモチーフにしたものが好きです。空にいっぱいおじさんが浮かんでる絵(「Golconde」というタイトルらしい)が一番好きなのですが、今日は展示していなかった・・・。でもTシャツの柄になって売っていたので「可愛い!欲しい!」と猛烈に惹かれたものの、お値段がちょいと高くてね・・・ふっ。メモ帳で妥協しましたよ。くそーマグリットの時計も欲しかったなあああ。 それにしてもマグリットは、絵を見て題名を当てる、というゲームをしたら絶対誰も当たらないだろうというくらい、絵と題名が一致してませんな。淡い色の青空と雲という爽やかな絵に「呪い」とか付いてるしな(笑) 彼のコメントによれば「絵にする価値のあるものはイメージだけ」とのことで、非常に詩に近い感覚で描いているとのこと。言葉で作るのが詩で、彼は絵で同じことをやっている、というようなコメントでした。「私の絵は思考を解放する物質的記号」だとも言ってますね。 でもそうか、彼の絵に囲まれているとなんとなく安心するのは「思考を解放してくれる」からかなあ、などと思ったり。題名を見て「ああなるほどね」と思うものと「なんでやねん」と思うものと極端です。でもその「なんでやねん」感覚を楽しむのが、マグリット鑑賞のコツかも。 夕方にはまた友人とプールで一泳ぎ。バタフライの正しいやり方を見に着けようと二人とも試行錯誤。いつか美しい蝶になることを目指して!(笑/ちなみにBGMは『アゲハ蝶』By友人) 微妙に疲れた頭同士で下らない会話をしたりもした。 そのいち。「怪談・バタフライ女・恐怖のレッスン」 友人:「うーん、やっぱり上手い人に声かけて教えてもらいたいよねえ。でも、バタフライ教えて下さいって片っ端から訊いて回ってたらさ、そのうち怪談ができてたりしてね。バタフライ教えろって正体不明の女が声かけてくるぞって(笑)」 早瀬:「ああ、ある男がプールに行くと、毎晩バタフライ教えて下さいって声かけてくる女がいて、実はバタフライを身に着けずに死んだから未練を残してて、そんで、最後のレッスンが終わると魂取られるのね(笑)」 そのに。「悲しき怪人バタフライヤー」 早瀬:「どうしてドルフィンキックなのに“バタフライ”なんだろうね」 友人:「そうだね。・・・なんか、悪の組織が作った怪人でいそうだね。怪人バタフライヤー」 早瀬:「ああ、上半身が蝶で下半身がイルカなのね(笑) 組織の遺伝子実験で失敗しちゃったの。そんで、海に姿を隠すんだけど、魚には疎まれシャチには追われ・・・」 友人:「切ないね(笑) そりゃグレるね。悪の怪人にもなるね」 早瀬:「必殺技が“ドルフィンキーック!”か(笑)」
帰宅して家族に見せたマグリットの絵葉書は総じて不評でした(笑) 家族とは全く芸術的嗜好が合わないのです私。「おじさんがいっぱい浮かんでるTシャツがあってね!すっごい可愛くて欲しかったんだけどね!」と熱弁しても、誰も「いいなあソレ」とは言わなかった・・・。 あ、でも9月から国立西洋美術館でやるウィンスロップ・コレクションも見に行きたいんですよ。西洋絵画は人物画とシュルレアリスムで、風景画とか植物とかは日本画の方が好きですね。
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