2002年04月08日(月) |
法案と都条例のあいだ |
「コミックJUNE」「BOY'sピアス」両誌が東京都の審議会からマークされていることは既に述べました。しかし実際に「不健全図書」と指定された場合はどうなるのか。私は認識が甘く、「成人指定」になるだけだろうと思っていたのですが(それだって十分に問題ですけど)、あにはからんや(使い方合ってるか自信ない)もしも連続3回「不健全図書」の指定を受けると、実質上発売不可能になる・・・その例が↓のサイトで見られました。
http://www.takarajimasha.co.jp/no/
もう1度田中角栄氏に倣います。「じょーだんじゃありませんよ!」 しかし↑の審理を読む限り、結構いい加減な審査基準であるようですので、会社側がなんらかの手を打てば指定は免れるのかもしれませんが・・・。けれどそんなものは本質的な解決にはならない。そう考えるのは理想主義でしょうか? 民主主義というのは非常にシビアなシステムで、全ての市民が合理的な判断を自己の責任において下す、という仮定の下で機能しています。訳のわからない法律ができそうだというときに、これに対して法律のプロである政治家集団と対等に渡り合えるだけの的確な反論が可能であり、それだけの時間が割ける人間は果たしてどれくらいいるのでしょう。ぶっちゃけ、早瀬は今暇です。いわゆる無職です。だからこそ、こういうことにも頭を使う時間がある訳ですが、フルタイムで働いている人には恐らく無理でしょう。正しい情報と、合理的な判断。民主主義国家を維持したいのであれば、それを放棄することはできない。無論、民主主義が最高の政治システムであるかどうか、早瀬ごときにはわかりません。でも、どうせどんなカリスマ指導者だって人間でしかないのですから。
|