また帰って来たロンドン日記
(めいぐわんしー台湾日記)

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2004年11月20日(土) NLPコンフェレンス

今日はNLPコンフェレンス(The NLP Conference)に参加してきた。
今週末二日間の日程で、ロンドンはべーカーストリートBaker Street近く、
リージェンツ・パークRegent's Park内の
リージェンツ・コレッジRegent's Collegeを会場に開催されている。

俺はといえば、申し込みが遅かったため土曜日の日中は満席で参加できず、
今日は夜の部のみの参加となった。

今日受けたのはShelle Rose Charvetさんの
「魅力的なプレゼンテーションIrresistible Presentation」というもの。
プレゼンターはカナダ人で久しぶりに生の北米英語を聞いた。

講演の途中3回程、ほかの参加者と組んで実習する場面があったが
となりに座ったイギリス人と組んでみると、
日本に十年住んでいたらしく、果たしておくさんも日本人だった。

この実習は「タイムライン」についてのものであったが、
「過去、現在そして未来に至る時間軸が、
(西洋では)自分から向かって左から右に延びている」

 過去 →→ 現在 →→ 未来
  左    真ん中    右

と言う話を元にして、その時間軸を自分の手を使って表現する時に、
自分ではなく相手の位置に合わせて表現する
--つまり、自分と反対に表現することで、
相手にはっきりとしたイメージを分かりやすくもってもらえるという話だった。
つまり、問題点を解決する場合には問題点を「過去の位置」に、
そして、目標を「未来の位置」において説明し、
自分が人の前で説明する時は、聞いている人から見て
左から、過去・現在・未来となるように説明するということ。

 
 過去 →→ 現在 →→ 未来
  左    真ん中    右
 問題    →    目標・解決 
  
彼女によると、アメリカで行われた「強い印象を与える講演者の特徴について」
の調査で、聴いている人が指摘した特徴で共通してでてきたものとして、

楽観主義的 Optimism
自信 Confidence
中心にいること Dominance
Proactive
意気込み Enthusiasm
暖かさ Warmth
十分であること Competence
支えになること Supportiveness

の8つを挙げていた。Proactiveについては
今の時点ではっきり意味がわからないために訳していない。
彼女いわく、アメリカ人はproactiveなのが好きな人々だから、
調査はそれを反映しているというようなことを付け加えていた。

もちろん、これは西洋文化の中でのことであって、
日本にそのまま輸入できるものではないが、
「楽観主義」というのには、少しうなってしまった。
俺にもっとも足りないもののように思えたからだ。


さて、二人目に組んだ人は、後ろに座っていた典型的な
おしゃべりなイギリス人男性で、
時間軸について説明し始めたはいいのだが、
(彼は何回も時間軸に関する講習を受けてきたといった)
やはりこっちが言おうとしていることを聴かない(笑
こっちが話していても、最後までこっちの話を聴かず、
俺のことばの上に彼のことばをかぶせてくる。(苦笑

どうして多くのイギリス人が、英語が母国語でない人と話をしている時、
相手のことばを強引に遮ってまで自分の言おうとすることを言うのか、
これはいつまで経っても謎のままだ。
「積極的傾聴positive listening」というNLPの基本スキルを
学んでいる人ならなおさらそういうことをしてもらっては困る、、、
と思うが、ま、のんびりやっていこうか。

今日会った人をもってイギリス人の代表とせしめることはできないし、
基本的に、文化の中での「傾聴」と言うものに対する位置が違いすぎるので
これから多くの人を観察して、調べていくとしよう。

そうだ、今後機会を見つけて、この手のイギリス人に会った時には直接聞いてみよう。
そういうことができるのもNLPならではだ。
きっと彼らには彼らの行動を支えている信念があるのだろうし、
そうでもして理解しないことには、
こっち(俺)が尊厳を大事にされていないと感じ、不愉快になるばかりだ。
理由がわからない俺は納得のしようもないが、いまのところは
「英語が母国語の人の不自由さ」ぐらいに思っている。

明日は、James Lawley, Penny Tompkins両氏による
「自己欺瞞と自己否定Self-Deception, Self-Dilusion & Self-Denial」
John McWhirter氏による
「モデリング・チェンジModeling Change」
の二つのプログラムに参加予定。
両方ともプラクティショナー以上の人向けの内容で、
NLPを通じた交流ができることを望んでいるので
どんな人々が来ているのか、本当はすごく期待している。


倉田三平 |MAILHomePage

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