また帰って来たロンドン日記
(めいぐわんしー台湾日記)
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2004年11月04日(木) |
【映画】 グッバイ、レーニン! |
【Allcinema Onlineより】
グッバイ、レーニン! (2003) GOOD BYE, LENIN! メディア 映画 上映時間 121 分 製作国 ドイツ 公開情報 ギャガ・コミュニケーションズ 初公開年月 2004/02/21 ジャンル コメディ/ドラマ 《公開時コピー》時代は変わっても、心は変わらない。 監督: ヴォルフガング・ベッカー Wolfgang Becker 製作: シュテファン・アルント Stefan Arndt 脚本: ヴォルフガング・ベッカー Wolfgang Becker ベルント・リヒテンベルグ Bernd Lichtenberg 撮影: マルティン・ククラ Martin Kukula 編集: ピーター・R・アダム Peter R. Adam 音楽: ヤン・ティルセン Yann Tiersen 出演: ダニエル・ブリュール Daniel Bruhl アレックス カトリーン・ザース Katrin Sas クリスティアーネ マリア・シモン Maria Simon アリアーネ チュルパン・ハマートヴァ Chulpan Khamatova ララ フロリアン・ルーカス Florian Lukas
東西ドイツの統一という時代の波に翻弄される人々の悲喜劇を笑いと涙で綴ったファミリー・ドラマ。東ベルリンを舞台に、昏睡中に東西ドイツが統一され、意識を取り戻した母が再びショックを受けないよう、消滅前の東ドイツを必死に見せ続ける息子の奮闘をユーモラスに描く。監督は本作が長編2作目となるヴォルフガング・ベッカー。ベルリン国際映画祭で最優秀ヨーロッパ映画賞受賞をはじめさまざまな映画賞に輝き、本国ドイツで歴代の興行記録を塗り替える大ヒットを記録。 1989年、東ベルリン。テレビ修理店に勤める青年アレックス。彼の父は10年前に家族を捨て、西側に亡命した。一方、母クリスティアーネは、その反動からますます愛国心を強めていく。そんなある日、秘かに反体制の考えを持っていたアレックスが反社会主義デモに参加。その結果、警察と衝突するところを偶然目撃したクリスティアーネはショックで心臓発作を起こし、昏睡状態に陥ってしまう。その間にベルリンの壁が崩壊、統一ドイツは資本主義国家となる。やがて8ヶ月後、クリスティアーネは奇跡的に覚醒するのだが…。
【感想】
この映画、今年の夏に札幌の映画館で見た。 前からみたい映画だったけど、見終わった後にすごい感動があって それを押さえることが出来なかった。
どんな環境で育っても、 その人にとって本当に大事なものは、 その人の周りに作り出すことが出来る。
人にはそれぞれの事情がある。 表面に出てくる言葉や行動がきれいごとであっても、 または、その逆であっても、 人にはその人の事情はわからない。
母が四十年間、東独でこつこつとためたお金が 発見が遅れたため、交換の期限に間に合わず、 ある日突然紙くずになる。
そんなこと考えられるだろうか?
なぜ多くの人達が、母親にうそをつくとわかっていつつも 主人公の少年に協力していったのか。 そういうところにも、何か重要なものが横たわっているような気がする。
うちのクラスメートのドイツ人は、この映画について 「母親にうそをつき続けるなんて、すごく悲しい」と言っていたけど、 そういうような感想はほかの西洋人からも聞いた。 俺にすれば、この映画の感想として、 わざわざ言うことではないだろうと思ってしまうのだが、 ひとつの重要なChristian value(キリスト教的価値観)だろうか? そういう観点で見るとまた違った見方が出来るのかも知れない。
こと、自分のことを振り返った。 十代二十代と、何かを追い求め、仲間を求め、もがき続けた。 そして、俺はこの映画の主人公が作りえたもの、 そういうものを果たして作り出せたのだろうか? そういう風に思うと、やはりひどくせつなくて 涙が止まらなかった。
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