2002年11月28日(木) |
若山春奈ちゃんの事件に思うこと |
自分の長男と同じ幼稚園にいる男の子の妹(春奈ちゃん)を殺したあの事件。
自分にも春奈ちゃんと同じ年の長女がいて、春奈ちゃんだけが有名幼稚園に合格したための「妬みの殺人」だと当初は報道されていた。
しかし、犯人が動機はそのことではなかったことを告白すると、次にマスコミが伝えたのは、 「実は春奈ちゃんのママはママグループのリーダー格で、常に何人かのママたちを従えて仕切っていた。そういった閉鎖的な付き合いに犯人が辟易しての犯行であったのではないか」 と言うことだった。
つまり、まるで被害者(春奈ちゃんのママ)のほうも、 「殺されて然りの人間」 「日ごろからまるでお山の大将的なやりたい放題の人」 であったかのような伝え方がされたのだ。
マスコミは必要悪。
この世の中から、新聞・テレビ・雑誌etc.一切のマスコミが無くなってしまったら私たちの生活は成り立たない。
だけど、役に立つ情報を伝えてくれるそれらも、時として人々を過剰に煽り、翻弄させ、傷つけることもある。
春奈ちゃんのママが本当はどんな人物だったかは、家族や周りの友人たちしか知りえないだろう。
マスコミのあくまでも「春奈ちゃんのママの想像図」をまるっきり信用してしまうことは危険。
「視聴率を稼ぐため」 「本を買ってもらうため」 大げさに面白おかしく書きたい気持ちはわからないでもない。
「報道の自由」というのも紙一重で、全くなければ情報操作の危険があるし、「自由」をはきちがえてなんでもかんでも勝手なことを言いふらすのも勿論よくない。
連日の北朝鮮関連の報道を見るにつけ、国家レベルでの情報操作の怖さにぞっとした。
情報溢れる世界に生きる私たちに必要なのは、偏りなく色々な情報を得、それを冷静に判断する自分自身なのね。 (当たり前のことだけど)
みのりにはしっかりと自分の意見を持った人に成長して欲しいなあ。
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