子供を産むまで接客業に携わっていた名残か、接客される側になっても相手の言葉使いが気になるわたし。
接客用語の中で私がイチバン好きなのは、「恐れ入りますが」というフレーズ。
謙ってていかにも日本語っぽいでしょ。
でも、意外と正しく使われてなかったりするの。
う〜ん、「正しく使われてない」っていうか、「使うべきところで使われていない」っていうのかなぁ。
代わりに「申し訳ございませんが」ていう言葉がよく使われてるのよね。
「申し訳ございませんが、こちらにご記入いただけますか?」 なんていう風に。
「ここであなたがあやまる必要ないのよ!?」 って思っちゃう(笑)
それと、私がど〜〜〜しても使いこなせなかった言葉があるの。
その前に、その言葉にまつわるエピソードを。
まだ結婚する前、のりくんと二人でナスパニューオータニにスキーに行った時のこと。
入った時の雰囲気から、フロントの人の接客、とっても心地よかったの。
すれ違う全てのホテルマンたちはにこやかで、しかもイヤミのないちょうどいい距離感。 (余談だけど、私は「高級旅館」とされるところによくありがちな、イチイチわざとらしく話を盛り上げようとするウルサイ客室係が嫌でしょうがない)
「同じスキー場のホテルといってもやっぱり「プり○ス」と「ニューオータニ」じゃ、格が違うって事ね・・・」 などと思いつつ、のりくんのチェックインが終わるのを待ってたの。
私はポーターの人とそれを待っていたのだけど、もう少し時間がかかりそうだったのを気づかってか、彼が 「それでは、先にロッカーのほうをご案内いたしましょうか?」 というような事を言ったの。
でも私は一人で案内されても、ロッカーの場所やその他の注意事項を一人で覚えられる自信がなかったので、 「あ、彼がくるまで待ってます・・・」 と告げたの。
と言ったの。
私はこの言葉、したったらずでうまく発音できなくて、なんかわざとらしくなっちゃうようで使えなかったんだけど、彼のその言葉はとても自然で、 「ああ、私もこんな風に上手に言えたらいいのに・・・」 と思ったのです・・・。
でも結局、私には使うことはできませんでした・・・。
きっと、もっと場数を踏まないとダメなのね。 大根役者がセリフ棒読みしてるみたいになっちゃうんだもの。
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