黒武日記
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 これはリリカルホモでは・・・・
2006年06月21日(水)

 こんにちわわ。今日も今日とて現実逃避。
ノルウェイとスウェーデンの共作映画「キッチン・ストーリー」
見ました。
 スウェーデンのあらゆる台所用品を製造開発している会社が、独身男性の台所での行動を調査することで、彼らが求めるような製品開発を!ということで行われた観察調査のなかで起こった本当の物語らしい。観察調査では観察者と被験者は会話をしてはいけないのだけれど、毎日顔を突き合わせていてそれも難しく。観察者と被験者の間にうまれる友情がかかれているのですが・・・。前宣伝より中身はさらに凄かった!!!
 「なにこれ?どこの夢見がちなラヴ・ストーリー?ってか少女マンガ?」ってくらいです。
観察者はキッチンダイニングの部屋の隅に天井に頭が着くほどの椅子から被験者を観察記録するんですがね〜。その被験者のオジサンは変わったひとでこの実験に応募したにもかかわらずいやになったみたいで台所で料理しないの。パンたべたりおかゆたべたりお茶飲んだりしかしない。なんだかな〜と思うまま観察することになるのですが、そのうちね。お話するようになっちゃって。ウフフアハハ状態ですよ。ただ時々監視にくる会社の人に親しくなったのをばれない様にしなくちゃならないのよね〜。まあ、その人が憎まれ役?そして、被験者のおっちゃんの友達が可哀想なライバルでしょうか・・・突然来た観察者野郎におっちゃんがメロメロでニコニコなのにヤキモチですよ。かかりつけの医者に「どこにそんな魅力があるんだか、あいつの話ばかり・・・」って行ってる時点で片思い爆発です。彼はおっちゃんに髪の毛切ってもらったりしにくるラブラブぶりなのに!!おっちゃんはスウェーデン野郎とラブラブですよ。終いには・・・スウェーデン野郎がいるのにお風呂です。というか、お風呂という場所はないみたいで、キッチンダイニングのお部屋に風呂桶を運んでお湯入れてつかるって形みたいなのよね。北欧ってこうなの?まあ、ともかく。お風呂ですよ。観察椅子にスウェーデンさんは座ってますが、そこから会話です。胴体だけついたてでおっちゃんは体を見えなくしてるんだが・・・むしろ逆効果だ。スゴイ気になるっつーの。それだけでも大変だったのに、「出るから電気を消してくれ」とか言うのでスウェーデンさんは電気を切るのよ。「タオルとってくれ」とってあげます。薄暗い中で二人きりですっていうか片方はすっぽんぽんなのに、スウェーデンさんはネクタイまで着用だぜイエー!おっちゃんの更なる誘惑は続き、自分の口の中からラジオの音がするっていうの。詰め物があって、蛇口が銅製だからか・・・ときどき口の中からラジオの音がするんですって!ラジオ人間!!でも、なぜこの暗闇で、おっちゃんは口の中にスウェーデンさんの耳を入れてるの・・・。いや、すごい。裸でこの行いですからね。そのままフェードアウトだもんさ〜・・・。このあと二人がどうしたのかきになるっチューの!
 片思いの友達の哀れさは窓の外から笑うおっちゃんを見てから深まります・・・。おかしいと思ったのは、スウェーデンのタバコは嫌いだって言ってたのに・・・あいつが来てから、あいつの為にスウェーデンのタバコを買うようになった事。みたいなシーンがあったりと、完璧片思いです。その焼きもちが頂点に達したのか。スウェーデンさんがキャンピングカーでグースカ寝てるところをトラックで車ごと引っ張って行って、線路に置き去りです。怖すぎます。でも、スウェーデンさんが寝てる間におっちゃんが馬に引かせて回収してくれました。スウェーデンさんは自分に嫉妬の矢がつきささってることすら気がつきません。翌朝も快眠快便です。
 ふたりのラブラブはとどまるところを知らず、今度はお誕生日です。
おっちゃんの誕生日にケーキです。ケーキに山ほどロウソクをのせて、二人で吹き消します。おっちゃん嬉しくてウキウキ。ふたりとも正装しててかわいい。今日はお誕生日だからでしょうかね。スウェーデンさんの寝泊りしてるキャンピングカー(ってもスゴくせまい。そして内装がカワイイ)におっちゃんを招待です。向かい合わせにすら座れない狭さなので、お隣同士でケーキを食べます。凄くカワイイおっちゃん二人。こんなんでいいのか?と疑問がわいてくるほどほのぼのラブラブ。エヘへ・・・と笑いながらバーボンを出してきて乾杯とか。
 場所をうつしておっちゃん家で酒盛りです。おっちゃんはスウェーデンさんの椅子が大好きで、そこで寝ちゃいます。スウェーデンさんは酔っ払って楽器を弾くマネしつつ鼻歌です。・・・そんな幸せを見つめる男が!窓の外に!!片思いの友達が!!ほんとびっくりだよ。幻じゃねえかとおもった。思いつめた顔して窓の中を見てんの。哀しそうに去ってゆく背中・・・手には箱があって・・・もしかしなくてもケーキだよ!!!
 まあ、この後会社に二人の交流がばれてさ。クビになっちゃうんだよね〜・・・。でも、クリスマスは一緒にすごさないか?とかね。話すの。
そのあとのことは・・・ま、いいや。悲しみが増すわ。
でも、哀しくも美しい終わりだったわ。

 この映画・・・。どこのリリカルホモかと!!ハゲすすんだおっちゃん達なのに、やってることがカワイイんだよね。いちいち。
お色気シーンとしか思えない風呂のシーンとか、もお意味不明だし。
おとなしくラブストーリーとして見たほうが正解じゃないのか?という気すらしてきますよ。純愛?片思いの旧友とか、どこまで少女マンガなのか。
これをおっちゃん達でやるからおもしろいのか?
ぶっちゃけ、最期はスウェーデンさんは、おっちゃんの家に住むことになるんだよ。国だって捨てちゃうよ!って、どこまでラブラブ?
どこまで、ラブラブー?
これ、友情なの?人間のココロの交流?純愛っていうんじゃないの?コレこそが!!あ〜?

 スゴイ映画だった。ウフフアハハ・・・だった。

 ホントにアノ二人に何も無かったとは・・・思えないよ。
 

  





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