Dance日記帳
モクジキノウヨクジツ


2006年11月27日(月) 白鳥と縮図

久しぶりにチャイコフスキーなどを流す。

余りにも週末は厳しい。
2日にかけて地下のスタジオに潜ったままの生活。
外の天気がどうだったかなど、一切知らないまま。

創作を手がける時期が精神的にも肉体的にも一番苦しい時だ。
この月を越え、師走にはいれば僅かな光が差してくるはず。

兎に角、この時期にリズムのきつい曲は耳に入れたくない。
幼少の頃より流し続けたクラシックが一番の良薬。
チャイコフスキーの振りは、ほぼ全て身体にはいっているからあたまを使うことはない。
「白鳥」の「情景」が矢張り一番好きだ。
この好みは、3歳児の頃から何十年経過しても変わらない。
新しいものが好きで、すぐに流行にとらわれる癖に、何故だろう。
この曲を聴いていると、自分のアイデンティティが再確認できるかのようだ。
たぶん私の基礎を作っているのはチャイコフスキーなのだろう。
単純だ、子供趣味だと笑われたとしても、私はこのドラマティックな作品を愛して止まない。

リハーサルのほうは着々と進んでいる。
しかし、怪我人が出てしまったりと思わぬアクシデントも起こっている。
沢山の峠や山を越えて、良い舞台はできあがる。
ひとつひとつの出来事も、全てが試練。
甘んじて受けて立つ。
受け入れ、乗り越えてゆくうちに、少しずつ強くなってゆくのだ。
順調で何事もなかった舞台など、過去にひとつもないのだから。

舞台は、人生の縮図だと、毎度のように思うのだ。


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