Dance日記帳
モクジ|キノウ|ヨクジツ
久しぶりにチャイコフスキーなどを流す。
余りにも週末は厳しい。 2日にかけて地下のスタジオに潜ったままの生活。 外の天気がどうだったかなど、一切知らないまま。
創作を手がける時期が精神的にも肉体的にも一番苦しい時だ。 この月を越え、師走にはいれば僅かな光が差してくるはず。
兎に角、この時期にリズムのきつい曲は耳に入れたくない。 幼少の頃より流し続けたクラシックが一番の良薬。 チャイコフスキーの振りは、ほぼ全て身体にはいっているからあたまを使うことはない。 「白鳥」の「情景」が矢張り一番好きだ。 この好みは、3歳児の頃から何十年経過しても変わらない。 新しいものが好きで、すぐに流行にとらわれる癖に、何故だろう。 この曲を聴いていると、自分のアイデンティティが再確認できるかのようだ。 たぶん私の基礎を作っているのはチャイコフスキーなのだろう。 単純だ、子供趣味だと笑われたとしても、私はこのドラマティックな作品を愛して止まない。
リハーサルのほうは着々と進んでいる。 しかし、怪我人が出てしまったりと思わぬアクシデントも起こっている。 沢山の峠や山を越えて、良い舞台はできあがる。 ひとつひとつの出来事も、全てが試練。 甘んじて受けて立つ。 受け入れ、乗り越えてゆくうちに、少しずつ強くなってゆくのだ。 順調で何事もなかった舞台など、過去にひとつもないのだから。
舞台は、人生の縮図だと、毎度のように思うのだ。
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