Dance日記帳
モクジキノウヨクジツ


2006年09月20日(水) 幸福論青山編

青山へレッスンを受けに行く。

しかし、昨日のレッスンの時に深くヘッドロールをし過ぎてしまったらしく、頸が昨日の夜から絶不調。今回は右を向くのが出来ない。
「今日は踊るのは止めてくれよぅ〜〜〜」と悲鳴をあげている頸を潔く無視してスタジオへ。

見渡す限り、10代20代のヤングなダンサーが集うスタジオ。
ついこの前までは、その仲間のひとりとして鎬を削るようなレッスンをしていたのだが、既に30代とも別れを告げようとしている私にライバル心など一切ない。張り合うつもりも一切ない。
張り合いようもないじゃないか。奴らは肌ツルツルで弛みもない、筋力だって最高潮だ。
斯くて、私は完璧なオヤジに化す。若くて美しくて踊れるダンサーたちに囲まれてレッスンを受けられるなんて仕合わせ過ぎる。
至近距離で観るスタジオパフォーマンス的な感じ。
飛ぶは回るわ(平均回転数3回転。4回転回る子も。)観ているだけで十分。
目の保養、心の保養。

思う存分、刺激を受け、久しぶりに濃度の高いレッスンを受けてきて、心も躯もスッカラカンになったかのような爽快感。

やはり、ダンスは佳いと深く思う。
20代の頃のように張りのある踊りはできなくなってきたが、斯うして踊り続けることができていることに感謝する。
明日も明後日も一年後も、今のように踊り続けることが出来るのならば、其れが一番の仕合わせなのだろう。
何時だって、如何なる時だって、踊っている最中は誰よりも幸福なのだから。
私の中は「あと少し手先を伸ばして」「もっと深く躯を沈ませて」という事柄ばかりで満たされる。もっと、もっと、もっと。求めても求めても、決して涸れることない。
何時になったら上手になれるのだろうと思い続けて30数年。まだ終わりは見えない。だから仕合わせ。


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