初めて隣に座ってからどれくらい経つだろう。







どの車においても

隣っていうのは特等席。



特別な気分。











隣でドキドキしながら


うわっ近いっ！！

って思いながら。







手渡されたひとつの箱。








開けたら中にはキーホルダー。









近すぎて。






いつもは正面に座ってたから。


隣に座ることなんてなかったから。







近いよ。













隣で顔を見ることすらできない。













でも、いつの間にか

手をつないでる。






いつからだろう。
















あなたが手を差し出したのは。











今は何も言わず

手を差し出すから

それにあたしは重ねるだけ。
















思えば

あなたの隣に座った日から

あたしの世界は変わったの。



そんなこときっと知らないよね。





助手席から見るあなたは

いつものあなたとは違う。



助手席から見えるあなたは

いつものあなたとは違う。






たまにずっと見てると

「何？」って。




何にもないのに。


ただ、見てるだけなのに。











あたしは助手席から見える景色が好き。
























1番好きなのは


右手で左ウィンカーを出すしぐさ。