日々の出来事で突然起こらないことはありえないと思いながらも、やはり昨日 まで普通に存在していた人の急激な変化にはショックを隠しえない。
母が突然倒れ(今も入院しているのだが)たこともショックを受け、その直後 には感想などというものは浮かばなかったものだが、今日大学の先生が亡くな ったとの悲報を知った時には、ただただ驚き、呼吸を忘れ、熱い涙が今にも溢れ そうになった。
直接教わったことはなかったし、その接触もたった1度大教室での対面程度の ものであった。 しかし数日前まで卒業旅行を共にしていたD君の指導教官であり、その人間的な 人柄に触れ、ぜひとも卒業前に話をしたいと思っていた矢先のことだった。 そのD君は 今その先生のゼミ生達と共に北海道へ旅行に行っている。 本当なら先生も参加する予定だったのだが、先生の子供の都合で急遽予定を キャンセル。 D君と先生とが連絡を取り合い何とか実現にこぎつけた。 彼らは旅行先の北海道でその悲報を聞いたらしい。
こんなことってあるだろうか…。
前々から『人って簡単に死ぬ』と思っていたのだが、死にまつわる人々の悲しみ を想像することはとてもツライ。 今回の件は、実際の私の生活にはほとんど関わっていなかったのだけれど、ただ D君の周りにいた私をこんなにも動揺させた。
今日私は色んな人に責められ、非難され、その努力もうまく行っていた時の自分 も全否定されることばかりで、今まで自分が進むべき道だと信じて疑わなかった ものさえ見失いかけていた。 でも同じ道(といってはあまりにもおこがまし過ぎるのだけれど)を進み、先を 切り開こうとしてくれていた人間を1人失ってしまったこの世界を立て直す、力 の一部にならなければいけないのではないかという気持ちを少し取り戻せた。 自分としては、今、かなりギリギリの精神状態で、これからもうまく生活して いけるかどうかという不安は完全に拭うことは出来ない。 でも、何とかここに留まっていなくてはいけないのではないかという漠然とした イメージだけは持ち直せた気がする。
そんなことを最後に教えようとしてくれたのならあまりにも悲しすぎる…。
♪BGM/J−WAVE
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