私には 彼を救うことは出来るわけがなくてただ 受話器から聞こえる声に うなずくことしか出来なかった人ひとりの人生を奪って 逃げた代償が この程度なのかそう思ったそれだけしか出来なかった痛みや苦しみは 私の想像をはるかに超えていてどうしようもなくせつない想いだけがぐるぐると廻るだけど私は