月。
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2002年11月04日(月) それから。

昨夜
不安でたまらなくて
縋るような思いで彼女に電話をした

『どした?』

そんなひとことで
もう涙が溢れてしまって
受話器を持ちながらただ泣きじゃくってしまった

「もう誰かを好きになってもいいかなぁ」

涙声で
情けないくらい
心細い声で聞いた

『いいよ いいんだよ
 何もやましいことはないんだから 好きになっていいんだよ』

そう彼女は優しく言ってくれた

ヤマシイコト

ほんとうだったら
私は此処にはいない
あの日 自分の我儘を通しさえしなければ
あのひとにも出逢うことはなく

自分を許せないのは
自分がしたことが罰を受けないことだからなのだろうか
誰かに許してもらいたいのだろうか

けれど たとえ罰を受けたとしても
それを許す・許さないは
またそれぞれの想いの中にしか
答えはなくて

時間が過ぎれば
記憶は薄れてゆくけれど
この心の中に在るこの気持ちだけは
薄れることはなく 年々濃くなってゆくだけで

今までの恋は 情熱だけが色濃くあるような
障害があればあるほど燃え上がるような
激しいものばかりだった

一緒に居ると落ち着く

そんな想いをくれたのは
たぶんあのひとが
初めてで

この想いをたいせつにしたいと
やっと安心して眠れる胸を見つけられたと
思ってもいいのだろうか

だけど こわい


杏 |MAIL

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