同じことを繰り返してもそれでも譲れない線は譲れないままで私の存在は彼を苦しめることでしかないのだと実感する出逢えてよかったと私自身が思うことはなく出逢わなければよかったといつでもそう思う目覚めて鏡に向かうとみっともないくらい腫れあがった瞼がそこに在って昨夜の苦しい言い争いが夢ではなかったと思うたとえ私たちが10年前に出逢えていたとしても何も変わりはないのだと彼に伝えられたら此処から抜け出せたのだろうか