月。
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2002年08月26日(月) 混濁。

笑っていない自分に気付く

私という存在は彼にとってたいせつな人であるのかも知れない
だけど彼の傍で笑顔でいられる自分でないことは
はじめからわかっていたことだった

こわいと言い続けて彼の手を離せずにいたけれど
いい加減きちんと線を引くべきだと
いい加減彼の手を離すべきだと

何度同じことを考え続けているのだろう
何度同じことを繰り返したらいいのだろう

誰にも彼の存在を言えないのは
彼をほんとうに好きではないから

彼と一緒に居ても
彼と話しているときでも
いつでもあのひとと比べている

あのひとだったら

こうやって聞いてくれる
こうやって相槌を打ってくれる
こうやって私を安心させてくれる

いつでもぼんやりと考えている

こんなのおかしい
一緒に居る意味なんてない
彼を好きだなんて言えない

こわいけれど
もうこれ以上は苦しくなるだけだ
もうこれ以上は彼を追い詰めるだけだ

手を離さなければ
だけどこわくて堪らない


杏 |MAIL

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