月。
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「杏さんが言えないなら、俺が言う」
深夜から話し出して 何をどう頑張っても気持ちは平行線 話し合いは決裂
早朝、彼は別れを告げに来た
待っている間じゅう 身体の震えが止まらなかった
もう逢えないんだね もう此処に来ることもないんだね もっと一緒に居たかった
そんな言葉をぼんやり聞きながら 私はただ声も出さずに泣くことしか出来なかった
私は、味方が居なくなることがこわかったから たったひとりで頑張り続けることがつらかったから ただそれだけの気持ちで彼の手に縋った
もうどうでもいいと思った それでも彼を選べないのに
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