月。
DiaryINDEXpastwill


2002年06月14日(金) 幼い恋。

あの頃の私は
今までの中でいちばん
素直だった

彼の欲求に 応えることが愛情だと
彼の望むことに 従順になることが愛情だと
そう 思い込んでいた

彼の悦ぶことは何でもしたかった

彼女を送った後に 求められれば応えた
彼女が隣で眠っていても 求められれば応えた
彼の望むことは 何でも 何時でも 何度でも

好きだったから

その呪縛から逃れられたのは
随分経ってからだった

ごく単純なこと

私に好きな人が出来たからだった
彼に以前ほどの魅力を感じなくなったからだった

今でも連絡を取ることはあるけれど
もう 気持ちは揺らがない
もう 彼を受け容れることはない

今日は彼の誕生日だった


杏 |MAIL

My追加