月。
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2002年05月25日(土) 彼。

『華奢だけれど 綺麗なラインを描いている腕・・・』

そう心の中で思う
彼はその言葉を絶対に喜ばない

私は黙ったまま
指先でそっとそのラインをなぞる

『色が白くて 華奢な手・・・』

そう心の中で思う
彼の指先にそっと自分の指を絡める

彼が優しく私の手を解く
そしてそっと私の手を握り直す
繋いでいないもう片方の手で私の頭を撫でる

優しい温もり


杏 |MAIL

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