月。
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彼女のように すべてを包み込める女性になりたかった 彼女が私にしてくれたように 無償の愛をたいせつなひとに捧げたかった
自慢の友達 気付けばみんな彼女を好きになる
いつだっただろう 自慢の友達ではなく 嫉妬の対象だと思ってしまったのは
ああそうだ
私のたいせつなひとがしていた話を 「あ、よく理解る。私も同じこと考えてる。私たちって似ているね」 そう彼女が言ったときだった
私にはどうしても理解不能だった 心の奥底から込み上げる嫉妬
彼女と彼を逢わせなければよかったと後悔した 3人で居ることがとても苦痛だった
彼はそんなことおかまいなしに彼女に甘える 彼女はそんなことおかまいなしに彼を甘やかす 私はそんな2人を目の当たりにして苦しくて苦しくて仕方がなかった
私の見たこともない 彼の表情
私たちは付き合っていたわけではなかった 単なる身体の関係があるだけの2人 彼女にそれを打ち明けることだけは出来なかった
そんなの惨めだから
あの頃 ほんの少しのプライドが 私を支えていた
何度も彼にヤツアタリをしたけれど そんなコトをしても彼には全然通じることはなくて
苦しかった
いつだっただろう そんな想いから解放されたのは
ああそうだ
彼が私を性欲の欲求不満解消対象としてしか 必要としていないと気付いたからだ 彼女が私の友達である彼を選ぶことは 絶対にないと気付いたからだ
彼と彼女がメールをしていても 彼と彼女が電話をしていても
どうでもよくなった
彼さえ選ばなければ 彼女さえ選ばなければ
あとは誰を選ぼうがどうでもよかった
私はたいせつなひとを2人 失いたくはなかったから
そうして彼女には別の彼が現われて 彼女はその彼と付き合い出した
少しずつ関係は変わってゆく それに安堵している自分
もっとひとりになりたい もっとひとりを感じたい
誰にも気付かれないように
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