月。
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2002年04月27日(土) 紅。

これから行くから
逢いたいから

そう言って
昨夜、突然やって来た
彼は随分と酔っていたみたいだった

玄関先で私を抱き締め
耳元で「逢いたかった」と囁く
その声に、抱き締める力の強さに
もう「帰って」なんて言えなかった

結局 ついさっきまで 一緒だった

彼は私に濃い紅の跡をひとつ残した
彼の想いが此処にあるみたいに
首筋が熱を帯びている


杏 |MAIL

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