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2004年11月08日(月)

恩返しは出来ない。

日本絹の里という所へ行って来ました。
今、辻村寿三郎という人形作家さんの作品が展示されています。
思っていたよりも点数が少なくて、こじんまりとした作品展でしたが、
人形はすごかったですね。
繊細かつ精密。
人形独特の、「何かありそうな雰囲気」が充満しておりました。
正直、ちょっと怖かったっス(汗)。
人形にしては珍しく、仏像などもありまして、
そちらのほうはむしろ可愛らしい感じがしました。
けっしてデフォルメされているわけではないのですけど、安心感があるといいますか。
日本人形なんて、じっと見ていると、
こちらも見返されているような気がしましたから…。

展示以外にも絹に関する展示がたくさんあります。
ワタシは群馬で育ったので、リアル蚕(かいこ)を見ても、
「あはは、桑食べてる〜」
というくらい、白くってウニョウニョした芋虫には慣れっこ。
むしろ幼馴染みたいな。
ホントに真っ白でね、キレイなんですよ〜。
でも、職員の方に言わせると、
「他所から来た人には、けっこうショックらしい」(苦笑)。
シルクの織物は好きでも、その生産者たる蚕には「気持ち悪い」というリアクション。
失礼だろ、キミたち。気持ちはわかるが。
ちなみに地元民は「お蚕様(オカイコサマ)」と最上級の敬称で呼んでおります。
昔はあの子達に、みんな食べさせてもらっていたのです。

それら展示の中に、繭玉(マユダマ)から糸を出したり、
ダメ繭を煮崩して真綿にして糸を紡ぐという所もありまして、
なんと機織機もありました。大きな、ギッコンバッタンという例のヤツです。
単に展示品なのかと思っていたら、
「織ってみる?」
と、職員のおじ様。
簡単そうに思えたので、チャレンジしてみたのだけれど。
ワタシ、ハタオリして恩返しとかは、出来そうにありましぇん(泣)。
鶴さんは、よく織れたな〜と心底思いました。手に職があるって素晴らしい。
両手両足フル稼働です。順番わからなくなります。
考えれば考えるほどわかりません。
右足踏んで、糸通して、……。
理屈はとても簡単なんだけど、全身運動って感じです。
でも、機会があったら、またぜひ、チャレンジしてみたい(←コリない)。
今度こそ〜。




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