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2002年04月07日(日)

あの子たちの家。

ただでさえ貧乏だったのに、カメラなんて買ってしまったので、ますます働き者のワタシ。いや、働かなければならない者のワタシ…。

仕事が忙しいのはともかくとして、ふと時間ができると、とにかくカメラを持って出掛けてみる。
新しいカメラの試し撮りのいっかんとして、以前撮った猫さん一家を訪ねてみることにした。例のごとく時間がない。でも近所だし、行ってみるだけ行ってみようと、軽い気持ちで車にのった。

近くのスーパーに車をとめ、あの子達の家を目指した。
途中の廃屋や花壇などを撮りつつ、記憶の道を辿る。風は強いが、いい日和だった。
…あれ? ワタシは一度曲がった道を戻る。
この道のはずなのだが、どうしてあの子達の家がないんだろう。
ここと思い込んでいた場所は、全然違う店の裏手だった。

古い住宅地で、似たような細い路地が多い。ワタシは焦りながら、一本先、二本先の路地を曲がってみる。
そしてしだいに絶望的な気分になっていった。
全然覚えていないのだ、家を。
ただ気になるのは、あたりをつけた数本の路地のうち、記憶に近い場所で工事をしている家があったことだ。まさか引っ越してしまったのだろうか。
埒があかないので、とりあえず家に戻り、猫さん達の写真をみてみることにした。

そして気付いた、マヌケな事実。どうやら、もう一つ向こうの街区であるらしい風景に気付いた。
たしか前回は自転車で、そう、あちこち走り回った。歩いている今回とは、距離感がまったく違っているらしい。自転車のすぐそこは、歩いているとけっこう遠い。そんな勘違いのようだ。

とりあえず、ほっとした。
また時間をみて、探してみようと思う。
近所だからってあまく見てはいけなかった。記録はちゃんとしておくべし。


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