2002年03月28日(木)
ちょっと前のある日。職場のワタシの机の上に、スヌーピーの通販カタログが置いてあった。丸ごと一冊スヌーピーづくしだ。ワタシは悦び勇んで、仕事中ということも忘れ、カタログを開く。そこはもう、夢の世界だ。 思わず、一人でにやけてしまった。 それを見ていた隣の席の方が、「私にも見せて」とおっしゃる。スヌーピーが普及するのは素晴らしいことだ。ワタシは喜んでカタログをお貸しした。 そして数日後には、ワタシが3点とその方が一点、それぞれ品物を選び、ワタシがまとめて注文するに至った。
そこまでは、いい。
間もなく、我が家に荷物が届いた。 しかし思いがけず小さな箱。 四点揃ったら、間違いなくはみ出すだろう大きさ…。 恐る恐る伝票を見ると、なんとワタシの注文した品は一つもはいっていない。頼まれた一点だけが届いたのだ。 これは悲しい。かなりブルーだ。 でもまあ、仕方ない。時間差攻撃なんて通販ではよくあることさ。 ワタシが荷物を職場へ持って行くと、頼んだ方は「一緒に見ましょう」と箱を開けてくれた。 おお、なんて可愛らしいオルゴール。鮮やかな色彩。寝転がったスヌーピーの上をクルクル回るウッドストック。いいじゃないか、これは。 しかし、頼んだご本人はどうもピントこない様子だ。確かにオルゴールの曲はマイナーだし、値段のわりに地味かもしれない。 ついに「買ってよかった」と言う言葉は、彼女の口からはきかれなかった。
翌日、葉書が一枚まいこんだ。 重要なお知らせと印刷された葉書には、ワタシの頼んだ3点全部が、欠品中のため出荷が送れるとサラッとかかれていた。それも1週間や2週間じゃない。一ヶ月二ヶ月の単位だ。 ワタシの方が、楽しみしていたと思うのだが…。
そして今週のことだ。 またまた職場で、「これ、あげる」と小さなスヌーピーをいただいた。なんでも、コンビニで買い物したとき、他人様の買った品物が袋にはいってしまったのだという。それがこのスヌーピー。 「私、いらないから」。 「…そ、そう。ありがとう」。 心中複雑だったが、最近コンビニでは、この手のスヌーピーのマスコットが売られていると聞き、心が踊った。知らなかった。これはぜひ手に入れなければ! その日帰宅する道中から、そうね、八件はコンビニを回ったかしら。 ないんです。スヌーピー。 いくら探しても見つからないんです…。 落胆しているワタシの携帯電話が鳴り、兄が言う。 「あのさ、今、目の前にスヌーピーがいっぱいあるんだけどさ」。 なぜ。
最近、たまに思うのだが、スヌーピーの方は、ワタシのことを嫌いなんじゃなかろうか。 スヌーピーの意地悪…。
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