感想兼日記
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2005年11月23日(水) おたくと軍備

2005(H17) 11/24 (木) 21:04

 こないだ姪の誕生会。妹達家族が集まってわいわいと鍋。楽しかった。
 夕方ちょっと疲れたかな、という時間にここぞとばかりに「ハウルの動く城」DVDかけると、姪らも声かけなくてもTVの前に集まってくる。
 見終わったあたりでちょうどおねむ。作戦(というほどでないが)成功。

 ああ、しかしやはりTV画面だと迫力が不足するなー。また映画館の大スクリーンで観たいー。宮崎アニメはいつもそう思う……。

 宮崎氏は戦闘や武器兵器を描きながら、基本的には左寄り(語弊があるかな)の考え方を貫いていると感じる。
 ピーター・ジャクソン監督の映画「指輪物語」を観た時は、時事の状況もあって、主題は善対悪の戦争では善が勝つ、ってか勝った方が善、みたいな単純なものに思えてしまった。もっとこみいってるはずだよね。

 先だって、中国の駐日大使だったか、が「隣人の嫌がることはしない」と暗に小泉首相の靖国参拝に対してクレームをつけた記事を新聞で読んだ。
 ……ひとの鼻先で天然ガス掘ってる国の言うことか? というのが正直な感想。業腹だよ。
 日本もなー、経済が好調ならそういういちゃもんも流せるんじゃないかとは思うんだけれど、現状はそうもいかないし。

 わたし個人は左寄りで育っている。日本がアメリカ51番目の州だとか属国だとか言われていてもなお、それでいいじゃない、と思っていた。
 武器は持たない方がいい、持ったらいつか使いたくなる日が来るから、と思っていた。防衛はアメリカに頼って、日本在留の米軍に折々文句を言いながら、基地負担をなんとか均して、日米双方に利する部分を探ってすり合わせていけばいい、軍事費を浮かして経済にでも福祉にでも回せるし、なにより若者の兵役がなくてすむ、一番力のある年代の時間を無駄に消費しなくてすむじゃない、と思っていた。
 しかしこう中国からの圧力を感じるようになると、日本もいよいよ軍を保持する覚悟を決めなくちゃいけないのかと考えてしまう。
 わたしの代はいい、このままなんとなく過ぎると思うが、姪らの代になったら。歴史上、平和を好む民族が生き残ったためしはあるか? 南米北米、オーストラリア大陸の原住民は? 中国の少数民族は? 
 韓国や北朝鮮は、立場的に日本と大差ない。しかし中国を相手にまわすとなったら本気にならざるをえないんじゃないだろうか。極端な話、ここで引いたら、長い目で見た時、日本自体が無くなっちゃうのでは、という危機感を感じてしまう。冷静に考えたらそれはなかろうと思っても。

 明治時代も、こんな風にして富国強兵に力を入れてったんじゃないかなぁ などと無責任な感慨にふけってしまった。
 個人的結論は日本の軍備賛成、だけど方法が問題。周囲を警戒させたんでは元も子もない、てか逆効果。具体的にどうしたらよいのかは分からない……。
 そして税金が上がって福祉が削られるのは、やっぱヤダ……。わがままだね……。
 世界中すべての人間がおたくになればいいのにと本気で思うよ。


嶋田 |HomePage