| 2004年06月19日(土) |
マリー=アントワネットとリンカーン |
何気なーく見た「トホホ人物伝」、昨日のお題はマリー=アントワネットだった。マリー=アントワネットを特集で取り上げるにあたっては、私はある一点でその番組を評価する。それは
「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」
・・・歴史を普通に習ってる者には『この台詞をマリー=アントワネット本人が言ったという記録は何もない。イメージとして広まっただけ』とゆーのが常識。しかし民放の歴史系番組では半分くらいの確率で「事実」として表現される。まあこの番組は題名通り「トホホ」な印象を出すのが目的だから仕方ないのかなーと思わなくもないが、ゲストの池田理代子(ベルばら作者)がその点を沈黙してたのはちょっとカンに触ったかもしれない(笑)←圧力?
いや、つーかマリー=アントワネットの人生はかなり全編通してトホホなんで改めてココで取り上げてもなあという根本的な問題もあるんだがな。 まあこのマリー=アントワネット問題はこのテの問題では序の口。
過去「知ってるつもり」という番組があった。 「きちんとした事実を伝えてる」という自覚を持って作られてる臭いがぷんぷんする上段構えな構成。しかし実態は先入観のイメージ塗りが甚だしい番組だった。それの象徴がリンカーンを取り上げたとき。
リンカーンが奴隷制廃止を掲げたのは、別に人道主義の側面でないとゆーのは、これまた歴史系の人間の常識なのである。奴隷制を好いていなかったのは確かだが「経済構造として確立している当時の常識」を「廃止すべき」という考えなんぞ毛頭なかったのは確かなのだ。(何せ資料として残ってる)南北戦争で奴隷制廃止を掲げたのは、奴隷制に反対していたイギリスの支持を得るための外交上の戦略だった。だからといって功績評価には何も影響はないと思ってるが。
それを「知ってるつもり」では、奴隷市場を見て『こんなことが許されていいのか』と憤り、それを是正すべく大統領になったかのよーなまとめ方をされていた。それまでも結構その番組に疑問があったんだがココでこの番組は「偉そうにする価値ナシ!」と判断したのでよーく覚えている(笑) ちなみに「秦の始皇帝」も「その民話は事実じゃねー」というのが常識な民話(の最も非現実バージョン)を実話として紹介しやがった。なーんとなくスタッフの「色眼鏡」傾向がよくわかる。
ま、どんな番組もどんな本も作者の「色眼鏡」から完全に自由にはならんのだがね。それでも何となく「努力」が欲しいと思う今日この頃。
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