NHK クローアップ現代
終わらない戦争 “生きていることが疎ましい” 知られざる戦渦の中絶
旧満州などで性暴力に遭い引き揚げた女性たちは、国立病院などで中絶手術を受けた。今回、関係者70人以上を取材。人道目的で自発的に始まった手術を国が組織化し、「外国人の血は本土に入れまい」と「混血児の出生を防ぐ水際対策」になっていた。「身も心もきれいになった」とされた当事者たち。実際には「生きていることが疎ましかった」と職も故郷も捨て、壮絶な戦後を送った女性が。戦争と性暴力、顧みられなかった実相に迫る
私の母も満州引き上げ者で、当時20代だった。 実家に帰り着いたとき、ロシア兵に乱暴されないために丸坊主だったと、母の死後に叔母から聞いた。 母は引き上げのことは何も話さなかった。
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