The color of empty sky
DiaryINDEX|past|will
弟が死んだ。 20年以上抱えてきた難病の方が随分良くなって、普通の人みたいに暮らせていたのに、癌であっけなく。
弟と私が高校生くらいの頃に、何がきっかけだったか忘れたけれど、うちの家は呪われている、私達は子孫は残さず滅ぶべきだという約束をした事があった。 すっかり忘れていたが、死ぬ一週間くらい前に弟がふと何かを思い出したのか、姉の死は我が家の呪いのせいだから気にするな、と言った。 私は、お前の病気も多分、我が家の呪いのせいだよねと返して、2人でしばし黙り込んだ。
私のは、毎日疲れて死にたいけれど、両親を送り墓仕舞いをして我が家の痕跡を無くすまで生き続けなければならない呪いだね。
|