冬は融雪用の排水路、夏は何となく地下水やらあまり汚れていない何かの排水やらが流れている、そんな小さな川が住宅街を通っていて、その淵は遊歩道として綺麗に整備されている。遊歩道には犬の散歩の人やウォーキングに励む人、公園ではブランコを押す親子連れ。住宅街のあちこちから集まりすれ違う人々。こんな小さな街なのに、三年住んだ街なのに、誰ひとり知っている人はいない。私がこの街から消えても、誰も気付かないんだろうな。