初夢は、京都大学の先生になるっていることだった
けれど、どこが居心地が悪かった
焦っている、じりじりと苦しかった
自分の名誉欲を満たすだけだったからだ
ハッとして目が覚めた
後味の悪い夢だった
いまから努力すればなれるだろう、名誉欲を肯定する
文系は理系のように論理的明快さがないから目指さなくていい、逃げ口上を肯定する
どうせ何時か人類は崩壊するし死後の世界などない、やけっぱちを肯定する
目の前の幸せな家庭と余分な仕事をしなくてすむ、見ざる聞かざる言わざるの保守性を肯定する
どれだけ現状を肯定しても、後味の悪い夢を見るだろう
ハッと飛び起きる夢を見るだろう
見なくなった時、生存にもがかなくなった時、本当の死に包まれる