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「 今日も生きようⅡ -老いた、ということだからー 」
2017年04月02日(日)



 少し、お日様を浴びるだけで、この上ない感謝につつまれる

 今日1日、目覚めたこと、ご飯を食べられたこと、手足が自由に動かせること

 当たり前が当たり前でないと気がついて、感謝につつまれる


 少し、布団に横たわるだけで、この上ない不安につつまれる

 息が一瞬止まるほどの不安、いっそのこと楽になりたいほどの苦悶(くもん)
 年齢が上の人間は死に近いと突き放して考えてしまうほどに退嬰(たいえい)してしまう恐怖

 当たり前が当たり前でないと気がついて、不安につつまれる


 老いた、ということだ

 未熟な時には、感謝も不安も未熟だった


 美しいものを見て知識で判別するようになった

 未熟な若さや他人のきらきらとした感動そのものを美しいと感じるようになった


 他人が小説を書きたい、といえば文章を見せてもらい、内心「この文では・・・」と知識で判別する

 他人が小説を書きたい、という動機を執着に過ぎない、と切って捨てなくなった

 老いた、ということだ

 老いていくのに、心も老いていく

 感動と不安を深めながら、心も老いていく

 どこまで老いるのだろうか、

 
 だから、それを何とか目的にして、生きよう


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