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「 幸田露伴先生『努力論』と死の摩耗 」
2016年10月15日(土)



 幸田露伴先生、確かに仰られる通りです。

 こうして詩を書いているのに、きちんと習ってきませんでした。

 『努力論』を読むと、背中から冷や汗が、ピチャピチャと滴り落ちます。

 
 病院で死病に取りつかれたベッドの上で、きちんと習ってこなかったことを私は恥じるでしょう。

 けれども、きちんと習ったからといって死の恐怖を安らがせることが出来るでしょうか。

 
 「ここで仲良くなって付き合うようになった。だから、葬式まで付き合わないといけなくなった。もう、10人も死んでるよ」

 と老年の男性がある番組で言っていた。

 死を摩耗させていることに驚いてしまった。

 努力をすれば、死を摩耗させることは出来るのでしょうか。

 
 私は世間一般に「幸せ」と言われるものを手に入れることが出来ました。

 けれども、一向に摩耗しないのです。

 幸田露伴先生、幸田露伴先生、

 なぜ「考えてもしょうがない」で済ませられるのでしょうか。

 感謝、一歩でも前進、斬り捨て、それらで本当に済ませられるのでしょうか。


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