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「 名もなき一つの死後になるのだろうか 」
2016年09月15日(木)



 なるほど、多くの人が誇りと愛のために死を受け入れる

 けれど、それは継続する死後、ではなく肉体の瞬間としての、死、なのだ


 哀しい

 胸が締め付けられる

 哀しいだけだ

 哀しすぎることはない

 
 私も墓標の森のように、名もなき一つの死後になるのだろうか

 誰にも何も残せないで


 私を知るものが数十年で記憶が失われて

 誇りだけが、愛だけが、それを慰めるものなのだろうか


 今日も、名もなき命が、失われていっている


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