■2007年09月27日(木)
  ― ゆらゆら地獄 〜沖縄旅行(2) ―
【2日目】
 この日は体験ダイビングの予約を入れていた。お世話になったダイビングショップは、那覇市にある「おきなわトロピコ」さん。ダイビングは那覇から船で1時間の慶良間諸島のポイントで行う。海の透明度がバツグンにいいだろうなぁ。楽しみ楽しみ。
 でもたったひとつ心配なことが。それは「船酔い」。
 乗り物酔いしやすいのに、体験ダイビングや海遊びが好きで船に乗って出かけることが多い私。そして船に乗る度に、(…キタナイ話で申し訳ないが)吐く。それなのに、「キレイな海」への憧れは強く、吐いても吐いてもまた船で海へ行ってしまうのよね…。
 特にこの日は台風直後とあって、海は荒れ模様。那覇からケラマまでの1時間、船の揺れは、それはもう地獄のようでした…。あああ〜、気持ち悪い〜、もうダメだ〜、吐いちゃいそう!
 ヘンに“吐き慣れ”しちゃっている私は、気持ち悪くても冷静に判断できる。 何を判断するかって? それは「吐き場所」のこと!
 この大揺れの中、船のデッキからトイレまで歩くことすら難しいし、だいたいトイレで吐いたら、ニオイがキツイ。
 スタッフさんたちは私のような客のために、ビニール袋を用意してくれていたけど、透明の、丸見えの、ビニール袋の中に吐く気になんてとてもなれない。
 結局、海に吐いちゃうのが一番イイのだ。船が走行中だから吐いてもモノはすぐに見えなくなっちゃうし、海水で口の中や周りもキレイに流せるしね。
 同じ船に乗っていた他のお客さんは、大学生グループや若者ばかり。が、オバサン(=私)はもう恥ずかしいものなど何もない。船のへりに掴まって、海に向かって胃の中をからっぽにする作業にいそしんだ。ほとんど出しつくして、呆然状態。ふと気がつくとBFが紙コップに冷たいお茶をくんできてくれていた。助かる〜!生き返る〜!

(ホントにキタナイ話ばかりですみません!)

 そんなこんなでやっとケラマに到着。予想通りケラマの海はきれいで透明度もいい!だけど、船酔いで体力を使ってしまい、海に入っただけでもう疲れてしまった。なので、あっちこっち移動せずに、岩場やサンゴのカゲに隠れている小さな魚やエビたちをじっと観察することにした。でもこれが意外に楽しい。1〜2cmぐらいしかない小さなイキモノがちょこまかと動いている様子が、なんだかいとおしくてたまらないのだ。



 ↑大きなおサカナもいっぱいいた。インストラクターさんがパチパチと大きく手をたたくと寄ってくる。音に反応するのね。

 体験ダイビングは何回もやってるのでだいぶ慣れていて、海から上がった時に、フィンもBCDもウエイトも全部自分で外したら、インストラクターさんに「エライ!」って褒められちゃった。エライも何も、海から上がるとそれらの何もかもが重たくて「早く自由になりたかったんだよね」…と後でBFに説明したら「尾崎豊の歌詞みたいだね」と言われて笑えた。
 船に戻ってきてふたたびぐったり。BFに2本目やろうと誘われたけど、2本目をやる元気はまるで残っていなかった。私は船でお留守番をすることに。
 ところがこの2本目がすごく楽しかったらしい。1本目は大人数で潜ってあまり自由もきかなかったけど、2本目は他に参加者がいなくてインストラクターさんとBFのふたりっきり。思う存分動き回ったり、つきっきりでいろんなことを教えてもらったりして、大大大充実のダイビングだったんだって。
 BFったら珍しく大はしゃぎ…。く〜っ、私だってあの吐き地獄さえなければ2本目やってたよぅ!!!




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