■2007年03月12日(月)
  ― Toyoko line(1)〜中目黒 ―
 先週は東横線沿線で行動することが多かった。
 最初のお出かけは中目黒へ。会社の先輩Cさんと友人Oちゃんを誘って「チェコ絵本とアニメーションの世界」展を見に目黒区美術館へ行ったの。
 Cさんと私、最近2人で会う時の話題は「東欧&ロシア」がブーム。東欧の雑貨や絵本ってとってもカワイイね!…と盛り上がっていた。そんな時にこの展覧会のチケットが手に入って、これはなんとしても見に行きましょう、とますます盛り上がる私たち。Oちゃんもきっと東欧が好きなはずだと勝手に決め込んで、彼女も誘ってお出かけ。
 展覧会は期待を裏切らない素晴らしさ!仕事柄、普段はデジタル処理のイラストばかり見ている私の目には、第二次世界大戦前後に描かれた素朴で丁寧な手描きのイラストたちがすっごく新鮮に映ったよ。
 1920〜30年頃に活躍していたチェコスロバキアの国民的画家、ヨゼフ・チャペックの原画に思わず見入る。黒く太い単純なラインに赤・黄・水色などの色鉛筆で彩色してあって、動物も人もイラストの中でいきいきと輝いている。
 戦争が生活を脅かしていた第二次世界大戦前後の時代でも、子供のための絵本創作活動が衰退することはなかったのかな…。が、後で調べてみて、ナチズムと社会主義と作品を通じて戦ったヨゼフは、ナチスの親衛隊に逮捕され、アンネ・フランクもいたベルゲン=ベルゼン収容所で亡くなっていることを知ってショック。暗い時代は素晴らしいモノゴトをたくさん奪っていったんだなぁ…としんみり思う。
 現代の作品も多少展示されていた。ちょっと無気味だけどそこがかわいい版画の作品があったけど、彩色はデジタル処理されていて、やっぱり現代風なのね。1990年代の社会主義体制崩壊後、チェコの国営アニメーション・スタジオや児童書専門の国営出版社が解体されたらしい。絵本やアニメ作家にとって制作活動の状況は、今、どう変化したんだろうか。
 たくさんの作品を見てミュージアムショップでお買い物も楽しんで、3人とも大満足。美術館を後にして、春間近の目黒川沿いをおしゃべりしながらのんびりお散歩。毎日あたふたとしている私には、こんな時間の過ごし方はとても贅沢なものに感じる。うれしいな。
 そのまま中目黒駅近くのオシャレな雰囲気の居酒屋へ入って、ここでもおしゃべり。女3人集まれば、話しても話しても話題がつきることがなくて、あっという間に時間が過ぎてしまった。
 CさんとOちゃんと私、興味を惹かれるモノへの視点がなんとなく似ているような気がする。また面白そうな展覧会があったらお誘いしてみようっと。




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