■2007年02月28日(水)
  ― 漆と泡 ―
●先週の話になるのだけど、「漆芸界の巨匠 人間国宝 松田権六の世界」を観に行ってきた。ウチの会社の営業さんにチケットをいただいて、いつか行こうとは思っていたのに、いつの間にか会期終了目前。開催場所の東京国立近代美術館の工芸館は会社の近くだし、お昼休みでダッシュで行ってきた。
 松田権六は「漆の神様」と呼ばれた近代漆芸の作家。その作品たちは、たった30分で観て回るにはもったいないほど、素晴らしいものばかりでうっとり。
 漆のつややかな静かな黒い色に描かれた植物や動物のモチーフ。いきいきと動いているようで、その“静と動”の対比が見ていて心地いい。
 お花や小鳥が描かれた小さなお椀や茶器のかわいいこと!偉大な芸術品でもあるけれど、とってもキュートなので、これは若い女性たちが欲しがるだろうなぁと想像しちゃう。
 東京では終わっちゃったけど、これからこの展覧会は静岡のMOA美術館で開催されるので、お近くのかたはぜひ。オススメです。

●日曜日はBFと映画観賞。映画を観ると必ず眠ってしまうために映画館から遠ざかっていた私が、月に2度も映画観賞だなんて!珍しい!しかもBFも一緒というのも珍しいわ。
 観たのは「バブルへGO!!〜タイムマシンはドラム式〜」。邦画を映画館で観ることも久しぶり。でも今は洋画より邦画のほうが、圧倒的に興業成績がいいんだよね。
 あまり深いコトを考えずに、スカっと笑えた映画。あっちこっちにちりばめられた「笑いのセンス」は、ホイチョイ・プロダクションズならでは…なんだろうなぁ。
 バブル期の1980年代後半〜1990年代初めに流行った、太マユ、ワンレン、とさかのような前髪、ボディコン、ディスコ、トレンディドラマ、鉄骨飲料、でっかい携帯電話、イベント系サークル…などなど、懐かしいモノゴトがいっぱい登場して、それを見ているだけでもかなり面白い。
 当時、貧乏学生だった私はバブルの「おいしい部分」の恩恵をまったく受けていない。映画を見て、これほど浮かれていた時代だったとはなぁとオドロキ。
 でも、私より3つ年上で当時社会人になりたての姉は、私よりも少しはバブルを楽しんでいたみたい。姉の勤めていた会社(某家電メーカー)では、毎年クリスマスイブに、社員全員にクリスマスケーキを1ホールづつプレゼント。姉が持って帰ったケーキをほおばりながら「気前がいい会社だなぁ!」なんて感動したものだった。
 40代〜50代の人々はあの映画を見てとても元気になるらしい。そしてバブルの再来をひそかに願っているらしい。
 でも、ブランドものも、流行りのおしゃれスポットも、お金儲けにも、まったく興味のない私は、バブル時代ではきっと自分らしく生きてはいけなかっただろうなぁ…。バブルの再来もいいけれど、あらゆる人々が自分らしくいきいきと生きていけるコトが一番大切よね。
 余談だけど、広末涼子ちゃんは、ショートヘアのほうが圧倒的にカワイイ。映画の役のキャラと元気なショートヘアがマッチしていてすごく良かった。
 ロングヘアで無難にまとめるより、ショートが似合う女優は、もうそれだけで尊敬に値するわ。私もショートに憧れちゃうけど、似合わないだろうな…。




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