■2004年07月14日(水)
  ― 泣けるツボ ―
 普段はテレビドラマなど観もしない私が、今クールは「南くんの恋人」を鑑賞中。「南くんの恋人」はもともと原作のマンガが好きだったの。このマンガを読むと、二人で温泉に行く最終話〜旅館でお話するちよみと南くんの姿〜にいつもナミダしてしまう。そしてラストシーンでますますナミダ。
 トシをとって自分の様々な変化を感じるけど、ナミダもろくなったのもその一つ。昔は、作り手側のいかにも「泣かせてみせる!」的魂胆ミエミエの作品に、「そう簡単にひっかかってたまるかぁ!」と意固地な気持ちになってたの。ココロがとんがってたのね、きっと。
 映画やドラマを観ては泣いてしまうので、誰か一緒だとスゴク気恥ずかしい。ヒドイ時にはカラオケ歌っててもナミダが出そうになることも…。歌詞に感動して。そんな時は歯をくいしばりながら歌うから、もともと歌はウマくないのにますます下手になっちゃう。
 でも“泣けるツボ”が他人と微妙に違うみたいで、世間が号泣した作品にあまりピンとこなかったりするの。「タイタニック」とか「ニューシネマパラダイス」とか。「冬のソナタ」も泣けないなぁ。いま流行りの「世界の中心で愛をさけぶ」もたぶん私のツボじゃないと思う。そう思うから小説にも映画にもドラマにも興味は全然わかない。
 私の某知人は、なんと「ド根性ガエル」を観て泣いたことあると言ってたよ。「ド根性ガエル」に泣けるシーンがあるのか…、この“泣けるツボ”には正直まいったわ。




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