砂肝

2002年10月16日(水) 日野啓三について

小説家の日野啓三氏が亡くなったとを某サイトの文章を読んで知った。
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ちょうど先週の日曜に図書館に行って
延滞していた本を返し。

「なんか日野啓三読みたいなあ」と思って
5冊中3冊、日野啓三の本を借りてきたばかりだった。

昨日も本屋で
日野啓三の短編集「あの夕陽・牧師館」(講談社文芸文庫)を買ってきて
読んでいた途中だったのだが。

泣けた。
無性に寂しい。

彼の著書の静謐な雰囲気と
独特の人生観がとても好きだったから。
廃墟の美しさと孤独の楽しみ方を知ってる人だったと思う。

「砂丘が動くように」
「夢の島」
「天窓のあるガレージ」
そして今日読んだ短編「星の流れが聞こえるとき」
どれも大好きです。

ご冥福をお祈りします。

追記(2003.1.5)

最近日野啓三の短編集「梯(きざはし)の立つ都市(まち) 冥府と永遠の花」をよんだところ、一番好きな月として10月を挙げられていました。
亡くなられたことはとても残念ですが、中井英夫と同じように、まるで自分で選んだような月に亡くなられたのはとても不思議なことだ、と思いました。




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夏野 [MAIL] [HOMEPAGE]

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