サズカリ おとうさんがつける、子供たちの成長記録
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うちのサズカリたち = かい♂13歳(1998/11生) + みー♀11歳(2000/9生) + あー8歳(2003/9生)
かいネタが続くが、今日は先週予約した、家庭教師の無料体験日。 28歳の青年?が来宅した。 この方は家庭教師ではなく、マネージャーのようだ。 真ん中に僕とママがかいを挟む形で先生と向かい合い、話をしていく。 最初はサッカーの話などの雑談から入ったあと、徐に勉強の話になる。
「かいくん、都立の入試問題は何年生の範囲から出ると思う?」 「・・・」 「かいくん、『入試』ってわかるかな。」 「・・・わかりません。」 「・・・高校に入る試験のことだよ。じゃあ、内申書はどう?」 「・・・わかりません。」 てな感じで、目の前のテストで精一杯なかいも僕らも高校受験のことなどどこか遠い世界のよう。 「かいくん、都立の入試問題ってね、1年35%、2年45%、3年20%なの。だから3年生になってから始めたら遅いんだよ。」 「はい。」 「それに2年の問題は、1年の問題がわからないとできないよね。」 「はい。」 「だから勉強はつながってるんだよ。」 「はい。」 「都立は3年の内申書が見られるの。内申書の成績が悪かったら、そもそも希望の高校の試験も受けさせてもらえない。」 「はい。」 「お父さんお母さん、東京は内申書は3年の分って聞いて安心される方が多いんですけどね、1年、2年の内容がわからずにいきなり3年で上げようとしても難しいんです。」 「はい。」←僕 「授業、教科書をしっかり理解することが大事なんです。」 「はい。」←かい 「かいくん、もし教科書を全部理解したら、定期テストで何点取れると思う?」 「・・・70点くらいですか。」 「じゃあさ、教科書で習ってないことはテストに出るかな?」 「出ません。」 「ってことは、教科書を全部理解したら、90点、100点取れるんだよ。」 「ほお。」←僕 「お父さんお母さん、一番陥りがちなのは、教科書をちゃんと理解しないまま、塾だ予備校だと、いろいろ手を出してしまうことなんです。」 「なるほど。」←僕 「授業がわからないのにあれもこれもやると、よけいパニックになってしまう。教科書をしっかりマスターすることが、成績を上げる道なんです。」 「はい。」 「ということで僕たちは、教科書をマスターすることを中心にご指導していきます。わかるかな、かいくん。」 「はい。」
その後、簡単な体験レッスンということで、多角形の内角の和の問題が出される。 三角形、四角形は答えたものの、五画形となるともうわからない。 しかし先生は順を追って巧みに、n角形の内角の和が180×(n-2)であることがわかるように説明していく。 「かいくん、見てごらん。全部『−2』になってるでしょ。」 「はい。」 「だったら、100角形はどうなるかな?」 「100から2を引いて、180を掛けます。」 「そうだよね。これなら、10000角形でもなんでも解けるよね。」 「はい。」 「こういう仕組みを理解するのが、勉強のポイントなんだよ。」 「はい。」
その後、勉強の時間よりもやり方が大事なこと、家庭教師が来ない日の勉強の仕方、家庭教師の効率よい利用の仕方、使うテキストなどのレクチャーを受けた。 非常に納得でき、わかりやすい説明だった。 何よりかいがやる気になったのは、勉強時間。
「1日30分でいいんです。」 「30分で!?」←僕 「十分です。かいくん、それならやれそう?」 「30分なら、やれます。」
ということで、正式お申込みに。 これから先生の選定に入ってもらう。 かい、いよいよ再起動だ。
先生が帰った後、かいが一言。 「オレ、あの人がいい。」 お父さんもそう思ったけど。
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