サズカリ おとうさんがつける、子供たちの成長記録
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うちのサズカリたち = かい♂13歳(1998/11生) + みー♀11歳(2000/9生) + あー8歳(2003/9生)
教会からの帰りの車中で、あんまり悪ふざけが過ぎるかいを叱ってつい「そんなに言うこと聞かないんなら、ここで降ろすぞ!」と言ったら、「じゃあ、降りるよ。」だって。ああ、できもしない叱り方をしてしまった。かいは急に冒険心に目覚めたらしく「降りる、降りる」と逆に騒ぎ出す。どうやら本気らしい。
まだ家まで相当距離がある。「次の信号で降ろして」と言うので、「道、わかるのか?」なんて聞いたりして、ああ、惨めな親です、私は。「わかる。こっからならわかる」 途端に兄思いで心配性のみーが「だめえ、降ろしちゃだめえ、お兄ちゃんかわいそう! みーちゃんさびしい!」と泣き叫ぶ。さっきまでケンカしてたのに・・・
かいが「降りる」といい続けるので、無茶ではない距離まで来たのを見計らって、本当に降ろしてやることにした。もちろん、その先でママをこっそり降ろしてフォローさせる。
先に家に帰り、待っていると、30分もしないで「ただいまー」と帰ってくる。 「あれ、早いね。走ってきたの?」 「ううん、あるいてきた。ママは?」 「買い物だよ」 とか誤魔化して、でもなかなか帰ってこないな。財布もってないから買い物してるはずもないが・・・ママの方が迷子になったかと心配に。毎週車で通っていても、道なんか覚えない人だから。
しばらくたって、ママが息を切らして帰ってくる。 「まかれたの?」 「そうじゃなくて、追いつけなかったんだよ。」 「でも歩いてたって言ってるけど」 「いやー、 タッタタッタ行っちゃったんだよ。かい、あたしに気づいてた?」 「知らないみたいだけど」 毎日近所中を走り回っているから、走っているうちに入らなかったようだ。
これはよかったのか、悪かったのか。できもしない叱り方をしてはいけない、と教会の「親の会」でも学んではいたのだが、まさか本気でやるとは。知らぬ間にたくましくなってるんだな。でも、その後はかいも機嫌がよかった。
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