サズカリ おとうさんがつける、子供たちの成長記録
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うちのサズカリたち = かい♂13歳(1998/11生) + みー♀11歳(2000/9生) + あー8歳(2003/9生)
生協主催の企画「田植え体験」なるものに、かいと2人で参加した。新宿から長野県の佐久まで、バスで揺られること3時間余。田植えとは言っても、農家のお手伝いというような大それたものではなく、ほんの一区画の「実験農場」を1時間くらい、田植えの真似事をさせてもらう、という程度のもの。ほとんどが幼稚園や小学生の親子連れで30組くらいいたろうか、うちと同じで、子供に農作業という珍しい体験をさせてあげたいという家族が参加しているようだった。
かいは昨日ママから聞かされてすっかり興奮し、「みーに言うな」と言われているのにわざわざ
「かいくんね、たうえにいくんだよ。みーちゃんはちいさいから、いけないんだよ。」
などと言ってみーを泣かせたりしていた。今朝も6時ごろ「田植えに行くぞ」と言うとパッと目を覚ました。
到着し、「さあ、田んぼに入って!」という招きで裸足で田んぼに足を踏み入れると、何ともいえないヌルヌル、ズボズボとした感覚。かいはすっかりビビッてしまい、僕のズボンにくっついたまま「こわい、こわい」と離れない。かいに苗を持たせて、「ほら、こうやって植えるんだよ」と、僕だって初めてなのだが、見よう見まねで苗を植えていく。最初は汚れるのを嫌がって、先っぽを持って水の上に置いているだけだったかいも、そのうちしっかりと根を泥の中に入れて植えていくようになった。
「おお、かい、うまいじゃん!」
とおだてると、
「なえ、もっとちょうだい」
としばらくまじめに植える。隣では母親が子供を「ほら、そうじゃないでしょ、ここの印のとこに沿ってやらないとだめでしょ」と口うるさく叱っている。いいじゃん、どうせ遊びなんだし楽しくやろうよ、と思ってしまう僕。小さい子達はすっかり泥んこ遊びに夢中。かいも15分くらいいい調子でやっていたが、カエルがいたので怖くなって上がってしまった。情けない・・・。もっとも、後のほうは、やってるのは大人ばっかりだった。
帰りは近くの温泉でひとっ風呂浴びる。これはうれしい。新宿に着くのは7時頃の予定なので、帰りのバスで眠らせて、あとはしっかり歩かせようと思っていたのに、バスの中で「ドラえもん」のビデオなんか流すもんだからまったく寝てくれなかった。やばい。案の定、電車の中でうとうとし始める。駅につくと、すっかり寝入ってしまっている。リュックと紙袋を持ちながら抱っこして歩くのは不可能。仕方ないので駅のロッカーに荷物を入れ、抱いて家まで帰る。が、家に着いて横にした途端、「おなかすいた」とお目覚めになった。・・・何だ、そりゃ。
まあ、それはそれとして、楽しい体験だった。かいも「田植えをした」という気にはなっているようだし、温泉よかったし。秋には刈り取りもあるようなので、また行きたいね。
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