サズカリ おとうさんがつける、子供たちの成長記録
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うちのサズカリたち = かい♂13歳(1998/11生) + みー♀11歳(2000/9生) + あー8歳(2003/9生)
みーが手を振りながら歌っている。
「おばいててててして だこしておぶしてだだした」
例によってかいに聞く。
「かい、みー何歌ってんだ」 「げんこつやまのタヌキさん」
うーむ、そう言われれば手の動きがそれっぽい。
ところでみーは先週からカゼでハナが出ている。じゅるじゅるとハナを鳴らされると、こっちも鼻の奥がむず痒くなってくる。もう2歳なんだから自分でかめてもよさそうだが、ティッシュをあてがうと逆にズズッと吸ってしまう。そこで当然、親がハナ吸いをするわけだ。
ハナ吸い器という道具がある。小ビンから2つチューブが出ていて、ひとつは子供の鼻に入れ、もうひとつを親が吸い込むのである。ハナは小ビンに溜まり、吸っているほうには流れ込まないように工夫されている。便利なものである。
しかしこれは、親は便利だが子供にはすごく嫌われる。ハナ吸い器を目にしたとたんに暴れ出すみーを羽交い絞めてヘッドロックし、吸い口を鼻に密着させなければならない。
みーはじゅるじゅるしながら懸命に
「やべでー! やべでー!」
と泣き叫び、何とかして逃れようとする。窓を閉めておかないと、虐待だと思われかねない。それでもみーのために、やらねばならない。
あるとき、どんなものかと思ってママにやってもらったことがある(このときはママの愛を感じた)。痛いとかじゃなくて、脳みそが吸い込まれていくみたいだ! これは恐い!
以来、ハナ吸いするときは「ごめんね、ごめんね」と謝りながら、終わった後はしっかり抱きしめてあげるようにした。そして小ビンを見せながら「ほーら、こんなにバイキン吸えたよ。鼻きれいになったよ。」と言うと、涙目で「んー」とうなずくので、わかってくれていると思う。・・・たぶん。
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